情報数物研究会
2016年度 情報数物研究会
日程・場所 | 2017年1月31日火曜日16:20-17:50
情報科学研究科棟2階中講義室 |
講演者 | 須佐 友紀氏(東京工業大学理学院) |
講演タイトル | 量子アニーリングにおけるnon-stoquasticハミルトニアンの量子効果 |
アブストラクト | 量子アニーリングは最適化問題を高速に解けることが期待される手法である.一部の問題においては高速に解くためにはnon-stoquasticハミルトニアンが重要であると考えられている.このnon-stoquastic ハミルトニアンは量子アニーリングに量子効果を与えるため,古典のコンピュータではシミュレートするこはできない.本発表ではnon-stoquasticハミルトニアンが量子効果をもたらすことを「古典のコンピュータではシミュレートするこはできない」ことではなく,半古典的ポテンシャルおよび量子エンタングルメントを評価することで示す. |
日程・場所 | 2016年11月22日火曜日16:20-17:50
情報科学研究科棟2階中講義室 |
講演者 | 和泉 勇治氏(日本大学工学部情報工学科) |
講演タイトル | non-overlapping fields of view での歩行者追跡 |
アブストラクト | 撮影領域に重なりの無いカメラ画像を対象として,歩行者追跡を行う技術について紹介する.撮影領域に重なりの無い場合,カメラの撮影状況の違いを補正することが困難となる.それを解決するために,共通色物体の概念を導入し,カメラの撮影状況の違いに起因する色合いの変化を補正する方法について紹介する.また,カメラがネットワーク接続していることを前提とし,IoTからのアプローチについても議論したい. |
日程・場所 | 2016年10月4日火曜日16:20-17:50
電子情報システム・応物系1号館1A講義室 |
講演者 | 村田 昇氏(早稲田大学大学院先進理工学研究科) |
講演タイトル | Bag-of-Dataを用いた変化点検知 |
アブストラクト | 変化点検知問題とは,時系列データにおける異常な変化を検出する問題で,機器の故障,コンピュータネットワークへの侵入,クレジットカードの不正利用など様々な場面で応用されている.多くの問題では固定長のベクトル値時系列をモデル化した検知手法が用いられるが,本発表では固定長の単一ベクトルで記述することが難しいネットワークの構造の変化などを検出するために,Bag-of-Data(データ集合)の背後にある分布の変化を捉える手法について取り上げる. |
日程・場所 | 2016年6月30日木曜日16:20-17:50
電子情報システム・応物系1号館1A講義室 |
講演者 | 鈴木 顕氏(東北大学大学院情報科学研究科) |
講演タイトル | 遷移問題に対するアルゴリズム |
アブストラクト | 遷移問題とは,ある問題の2つの実行可能解が与えられた際に,その一方の解から他の解を辿ってもう一方の解に遷移することが可能か判定する問題である.本発表では,グラフ理論でよく知られる支配集合問題,頂点彩色問題の遷移問題を解くアルゴリズムについて扱う. |
日程・場所 | 2016年4月21日木曜日16:20-17:50
電子情報システム・応物系南講義棟103講義室 |
講演者 | 関 優也氏(東北大学大学院 情報科学研究科) |
講演タイトル | 量子アニーリングの困難とその解決に向けて |
アブストラクト | 量子アニーリングは組合せ最適化問題を解く量子計算模型の一つである.現在の計算機上のアルゴリズムに対する優位性がいくつか指摘されている一方で,量子アニーリングの計算時間が指数的に増大する問題も報告されている.私は従来の量子アニーリングを拡張することでこの問題に対処し,一部の問題に対して指数関数的計算時間を多項式的計算時間に減少させる方法を発見したのでこれを報告する. |